2015年5月16日(土)~17日(日)にかけ、浜名湖及びその周辺において、視察と現地調査を実施しました。
この視察は、浜名湖やその周辺で行われているNPOの先進的な取り組み等を視察し、今後の活動の手本とするとともに、関東地方の湖沼以外の生物の生息状況の違いを調査し、今後の活動の基礎資料とする事が目的です。
当会の執行役員4名が参加の他、小網代野外調整会議の江良弘光先生も同行頂き、生物の解説や調査手法について指導を頂きました。

5月16日(土)

【地元住民との連携による地域活性化】

磐田市にて、NPO法人マリンプロジェクトで活動をされている、芦川和美理事にお時間を頂戴し、「渚の交番」予定地周辺の見学とヒアリングを行いました。「海をまもりたい」「もっとマリンスポーツを楽しみたい」「地域を元気にしたい」との思いから活動をはじめたきっかけや、地元漁業関係者による地場水産品の販売や食堂の運営、駐車場やビーチサッカー場の整備状況、現在施工中の活動拠点の計画、地域活性化における課題や問題点、などについてお話頂きました。

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【浜名湖での生物調査(弁天島)と情報発信、体験学習】

浜名湖において環境保全やその情報発信、子どもたちへの体験学習などに長年取り組まれてこられた、はまなこ環境ネットワーク代表の芥川知孝氏にお時間を頂戴し、活動状況や生きもの調査、漁業関係者へのヒアリングに機会を設けて頂きました。弁天島いかり瀬での生きもの調査では、地元漁協さんより船を運航いただき、アマモ場の調査も実施しました。
調査終了後は、浜名湖でのNPO活動状況やその課題、浜名湖におけるラムサール条約湿地の潜在候補地としての意義や問題点についてもお話頂きました。また、浜名湖漁業協同組合の間瀬泰成氏からは、浜名湖の漁業の状況について、アカエイやアオサの指標を通して汽水域の縮小化を実感していることなど説明をいただきました。また、体験学習活動の意義や課題についてお話頂きました。

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5月17日(日)

【浜名湖での生物調査(渚園)と浜名湖周辺観光施設の活用状況の視察】

この日は、江良先生と日本総研の森口氏に同行頂き、渚園前のアマモ場で生きもの調査を実施しました。結果は、ヨウジウオ類や各種稚魚類が多く見られ魚類のゆりかごとしてのアマモ場が機能している事や、産卵に来たと思われる体長30cmをこえるコウイカも採取され、イカがアマモ場に積極的に産卵に訪れる事も確認できました。
また、貝類ではユウシオガイ・サクラガイ・サルボウ・トリガイ・オキシジミ・ウミナメクジ・ウミニナ・イボウミニナ・イボキサゴ等が採取され、絶滅危惧種も多く見られました。圧巻だったのはイボキサゴの生物量で50cm×100cmの範囲で約300頭もの個体が採取されたことです。イボキサゴは東京湾・相模湾ではほぼ絶滅状態にあり、東京湾では一頭確認されただけで話題になる状態にあり、浜名湖の干潟環境の良好さを裏付ける豊富さが改めて確認できました。

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あわせて、静岡県水産試験場、浜名湖体験学習施設ウォットも見学。浜名湖での生物情報の発信についても確認しました。また、地場産業や文化の発展と浜名湖の関連性について確認するため、観光船の運航状況、周辺寺院、朝市等の視察も行いました。
2日間の調査にお忙しい中、貴重なお時間を頂いた各団体の皆様に厚くお礼申し上げます。今回の視察を糧とし、今後の活動に活かして参りたいと思います。